日本民間放送連盟(民放連)は2015年1月21日の会見で、「放送番組の違法配信撲滅キャンペーン」を実施すると発表した。その一環として啓発スポットCMを全国各局で放送する。

 放送番組を権利者の許諾なくインターネット上にアップロードし公開する行為(いわゆる違法アップロード)の違法性を広い範囲での啓発が必要との観点から、啓発スポットCMを制作し放送することにした。狙いとして、「違法アップロードを違法だと知りながら軽い気持ちで行っている人および違法行為であることを知らずに行っている人たちへの啓発」と「その動画を見ている人たちへの違法性の認知向上」の2点を挙げた。

 放送素材として4種類の15秒CMを制作した。2015年1月22日から3月31日まで放送する。放送時間帯の限定はしないが、周知効果の高いと思われる時間帯に視聴できるようにする。知財委員会 委員長の亀山千広氏(フジテレビジョン社長)は、「違法アップロードの対象になりそうな番組の近辺で流してもらいたいCM」と述べた。知財委員会 コンテンツ特別部会長の大多亮氏(フジテレビジョン常務取締役)は、啓発スポットCMの効果について、「CMの放送によって違法アップロードの認知度が8割超になると我々は計算している」とした。