中国ソフトウエア大手のKingsoft(金山軟件)は現地時間2015年1月19日、中国Xiaomi(小米科技)が同社株式の2.98%を取得することを明らかにした。

 XiaomiはKingsoftの大株主である中国インターネットサービス大手Tencent Holdings(騰訊控股)から、Kingsoftの株式3529万8057株を1株14.93香港ドルで取得する。購入総額は約5億2700万香港ドルにのぼる。取引は1月30日に完了する見通し。

 取引完了後、Kingsoftの発行済み株式全体におけるTencentの持ち株比率は12.58%から9.60%となる。Xiaomi創業者で会長兼最高経営責任者(CEO)のLei Jun(雷軍)氏は、Kingsoftの会長で筆頭株主でもあり、米メディアの報道(Forbes)によるとKingsoft株式の約15%を保有している。

 Xiaomiの経営権はLei Jun氏が握っていることから、同氏のKingsoftでの議決権は29.9%に上昇する。

 Kingsoftは、「今回の取引は、Kingsoftの事業と潜在的発展性に対するXiaomiの強い確信を反映したもの」とし、「Tencentは引き続き重要な株主であり事業パートナーだ」と述べた。

 Xiaomiは昨年11月に中国検索大手Baidu(百度)の動画サイト「iQiyi(愛奇芸)」への出資を発表するなど(関連記事:Xiaomi、Baidu傘下の動画サイト「iQiyi」に3億ドルを出資へ)、コンテンツやソフトウエア分野への拡大を図っている。

[発表資料(PDF文書)]