画面●Parallels Access 2.5の画面(ファイルを開くアプリケーションを選択できるようにした)
画面●Parallels Access 2.5の画面(ファイルを開くアプリケーションを選択できるようにした)
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 パラレルスは2015年1月15日、WindowsとMacをスマートデバイス(iOS/Android)からリモート操作するシンクライアント(画面情報端末)ソフトの新版「Parallels Access 2.5」(画面)を発表、同日提供を開始した。新版では、リモートアクセス先のパソコン(Windows/Mac)上で個々のファイルを開く際に使うアプリケーションを、リモート操作時にその都度指定できるようにした。いつもと違うアプリでファイルを開いたり、ファイルをパソコン側で開かずにスマートデバイスにダウンロードしたり、といった制御ができる。

 Parallels Accessは、スマートデバイスから社内のWindows/Macをリモート操作するための画面情報端末ソフトである(関連記事:iPadからWin/Macマシンを遠隔操作するソフト、AndroidとiPhoneにも対応)。操作対象のWindows/Macに専用のエージェントソフト「Parallels Access Agent」をインストールして使う。操作端末と操作対象機の双方がクラウド上にあるParallels Accessのサーバーに同一IDでログインすることによってリモート操作を可能にしている。

ファイルを開くアプリを都度選択可能に

 画面情報端末ソフトとしての機能のほかに、リモート接続先のパソコンやローカルストレージ、クラウドストレージ(Dropbox、Google Drive)などを対象としたファイル操作ソフトの機能も備えている。ファイル閲覧画面で、これらのストレージ上にあるファイルを開いたり、ストレージ間で移動したり、といったことができる。今回の新版では、このファイル操作機能を高めた。

 新版で強化したファイル操作機能を使うと、画面情報端末の機能を使ってリモート操作しているパソコンにおいて、個々のファイルを開くアプリケーションをその都度選択できる。例えば、JPEG画像ファイルをパソコン上のビューアーで開くか、パソコン上のPhotoshopで開くか、またはスマートデバイス側にダウンロードしてローカル側のビューアーで開くか、といったことを選択できる。アイコンにファイルをドラッグ&ドロップするユーザーインタフェースで、これらを使い分ける。

 ファイル操作画面も強化し、PDFファイルを開いた画像など、ファイル内容のプレビュー画像をスマートデバイス側で表示できるようにした。これにより、リモート操作したパソコン上でファイルを開いて画面情報を転送するという通常のプロセスを介することなく、リモート接続先のファイルの中身を見られるようになった。ファイル操作画面からパソコン上のファイルを指定するだけで、パソコン上でファイルのプレビュー画像を作成し、スマートデバイス側に転送する。ファイルそのものをダウンロードするわけではないので、データ転送量を抑えることができる。

 価格(8%消費税込み)は、ユーザー1人当たり1年間で2000円、2年間で3500円。これで、最大5台までのWindows/Macにリモートアクセスできる。操作端末の台数制限はなく、Parallels Accessをインストールしてあればどの端末からでもアクセスできる。