米Appleが今後5週間以内に中国で5つの小売店をオープンさせると、複数の海外メディア(9to5macCNETPCMagなど)が現地時間2015年1月16日までに、新華社通信のニュースサイト「Xinhuanet(新華網)」の記事を引用して伝えた。Appleリテールおよびオンラインストア部門担当シニアバイスプレジデントのAngela Ahrendts氏が新華社の電話インタビューに答え、明らかにしたという。

 それによると、新たな小売店のうち4店舗は同社が初めて進出する都市となる。そのうちの1つは河南省の省都、鄭州で、こちらは1月10日にオープンさせた。またAppleは浙江省の省都、杭州の店舗を1月24日にオープンさせる予定。Appleは残りの3店舗について明らかにしていないが、同社の中国Webサイトには15カ所で求人を募集しており、それには安徽省、貴州省、河北省、山東省、天津市などが含まれている。Appleは中国で消費が最も活気づく春節(2015年は2月19日)までに残り3店舗をオープンさせる予定だと、Xinhuanetは伝えている。

 Appleの中国における小売事業については昨年10月、Tim Cook最高経営責任者(CEO)が、2年以内に店舗数を2倍以上に増やす計画を明らかにしていた。Appleは2008年に中国の1号店を北京市三里屯に開き、その後、北京、上海、成都、重慶、無錫、深セン、香港に開設。現在は同国で15店舗を展開している(関連記事:Apple、中国の小売事業を拡大、2年以内にApple店舗を40店に)。

 Xinhuanetによると、Appleの中国小売店におけるサービススタッフの数は2012年から75%増え、現在は合計3700人いるという。そのうち上海の店は1日当たり2万5000人の来客があるなど、Appleの小売店の中で、世界で最も忙しいとしている。