WOWOWの代表取締役社長の和崎信哉氏は2015年1月15日の定例会見で、2014年12月末時点の累積加入件数を報告した。累積加入件数は277万5175件で、開局以来最高となった2014年10月末時点の実績(276万3045件)を上回った。

 和崎氏は2014年の加入件数増を引っ張った要因として二つを挙げた。一つは「オリジナルドラマ」である。同社は2008年からオリジナルドラマである「連続ドラマW」シリーズを放送している。2014年は同シリーズのほか、TBSテレビとの共同制作作品である「MOZU」も放送した。和崎氏は、「これまで積み重ねてきたオリジナルドラマが大きく花開いた」と述べた。

 もう一つの要因として「テニス中継」を挙げた。WOWOWは2008年からテニスのグランドスラム(4大大会)すべてを放送している。2014年の全米オープンテニスではアジア人初の決勝進出を飾った錦織圭選手の活躍もあり、WOWOWの累積加入者数はその時点で開局以来最高となった。「テニスは試合終了時間が読めないため編成泣かせのコンテンツだが、こだわって放送を続けてきた」「その中で錦織選手という爽やかなスーパースターが登場し、ムーブメントにつながったと思っている」とした。