写真●FAゾーンモジュールの外観(搭載機器は一例)
写真●FAゾーンモジュールの外観(搭載機器は一例)
[画像のクリックで拡大表示]

 アイ・ビー・エス・ジャパン(IBS Japan)は2015年1月14日、工場のネットワーク配線を集約してネットワーク配線の管理を容易にするボックス装置「FAゾーンモジュール」(写真)を発表した。PLC(制御装置)やシリアルデバイスなどのケーブル接続を一つにまとめることができる。製品は、ボックス型のシャーシであるネットワーク配線盤をベースに、ネットワークスイッチや電源、集線パネルなど、ユーザーが必要とする機器を組み合わせてパッケージ化して出荷する。2月7日から受注生産を開始する。

 IBS Japanは産業用のネットワーク製品を扱っているが、FA(ファクトリーオートメーション)向け設備の一つであるネットワーク配線盤については、これまで扱ってこなかった。今回、データセンター設備を取り扱うパンドウイットコーポレーション日本支社との間で販売代理店契約を交わし、同社のネットワーク配線盤の取り扱いを開始するとともに、これにネットワークスイッチなどを組み合わせてネットワーク集線装置としてパッケージ化した形である。

 価格は、シャーシに搭載する機器の構成に応じて個別見積もりとなる。同社が想定する基本的な構成である、ネットワーク配線盤、電源、8ポートのスイッチ、スプライスボックス(光接続箱)、ケーブル各種を組み合わせた場合は、13万円(税別)。これより少ない構成要素でも発注できる。

 利用するネットワーク配線盤は、IP66相当の防塵防水性能を持つ。台湾のMoxaが開発した産業用のスイッチなどと組み合わせる(関連記事:IBS Japan、過酷な環境に向いた産業用途のPoE Plusギガビットスイッチを発売)。