写真●UQコミュニケーションズの野坂章雄代表取締役社長
写真●UQコミュニケーションズの野坂章雄代表取締役社長
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 UQコミュニケーションズは2015年1月15日、「WiMAX 2+」サービスの高速化と新料金プランを発表した。キャリアアグリゲーション技術、および4×4MIMO(フォーバイフォーマイモ)技術を導入することで、下り最大速度を、従来の110Mビット/秒から220Mビット/秒へ高速化。併せて、下り最大220Mビット/秒のWiMAX 2+サービスを月間通信データ量無制限で利用できる新料金プラン「UQ Flat ツープラス ギガ放題」(月額4380円、税別)を2月20日から提供する。

 同社はこれまで、同社に割り当てられた連続50MHzの周波数帯域のうち、30MHzを下り最大40Mビット/秒の「WiMAX」サービス、残り20MHzを下り最大110Mビット/秒の「WiMAX 2+」サービスに振り分けて運用してきた。今回、WiMAXが使ってきた30MHzのうち20MHzをWiMAX 2+へ移譲。キャリアアグリゲーション技術により、WiMAX 2+用に合計40MHz幅に帯域を束ね、WiMAX 2+の高速化を実現した。これに伴い、WiMAXは残り10MHz幅で運用されることになり、下り最大速度13.3Mビット/秒まで減速される。WiMAX 2+の周波数帯域の拡張は、2月12日より栃木県真岡市周辺から開始し、順次全国に展開する予定だ。

 今回、キャリアアグリゲーションと同時に、4×4MIMO技術もWiMAX 2+で採用した。4×4MIMO(Multiple Input Multiple Output)は、基地局側とルーター側のそれぞれに4本のアンテナを搭載し、複数のデータを同時に送受信することで通信速度を高速化する技術。同技術によるWiMAX 2+通信でも、下り最大220Mビット/秒を達成した。同社の野坂章雄代表取締役社長(写真)は、「4本アンテナの基地局は既に全国に建ててあり、ルーター側の開発を待っている状態だった。このたび、ルーターが完成したので、4×4MIMO方式のWiMAX 2+サービスを開始する」と述べた。

 4×4MIMO対応ルーターとして、NECプラットフォームズ製の「Speed Wi-Fi NEXT WX01」を、2015年3月上旬に発売する。同機発売と同時に、下り最大220Mビット/秒の4×4MIMO方式WiMAX 2+サービスが全国一斉エリア化される。

 キャリアアグリゲーション方式WiMAX 2+サービスは、2月12日から順次エリアを拡大していく。キャリアアグリゲーション対応のルーター「Speed Wi-Fi NEXT W01」(ファーウェイ・ジャパン製)は1月16日から予約受付を開始し、1月30日に発売する。UQ WiMAXオンラインショップにおけるルーターの価格(税別)は、回線契約と同時申し込み時にいずれも2800円。

■変更履歴
記事公開当初、サブタイトルに記述したサービスの提供開始時期に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。本文は修正済みです。 [2015/01/16 12:50]