日本NCRは2015年1月15日、「無印良品」を展開する良品計画にセルフレジを導入すると発表した。2015年2月に無印良品の有楽町店に試験導入し、将来的には駅ビルといった混雑する都心店や路面店に拡大する計画だ。

 良品計画が導入するのは、クレジットカードや交通系電子マネー、「MUJIショッピングポイント」の決済機能を備えた小型のセルフレジ「SelfServ 90」。良品計画はセルフレジの導入で、CS(顧客満足度)向上と販売スタッフの業務効率化を両立することを狙う。

 従来、無印良品は食品や雑貨、大型の家具といった多様な商品を取り扱っているため、20人以上がレジ付近で精算を待つ状況が発生することがあった。このため、数点だけを購入する顧客が商品を買わずに帰ってしまうケースがあったという。

 最近では良品計画の他にも、スーパーを運営する西友が日本NCRのセルフレジを導入することを決めている。既に一部店舗で稼働しており、2015年中に50店舗で400台以上のセルフレジを導入する予定だ。レジ待ちの解消を巡っては、北関東を地盤にスーパーを展開するベイシアが、佐倉店(千葉県佐倉市)にセンサーを設置してレジで待つ顧客の組数を予測するシステムを導入済みだ(関連記事:激安スーパーを支えるIoT、30分後の混雑予測)。