「Project Ara」のWebサイト
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 米Googleは現地時間2015年1月14日、同社が進めるモジュール型スマートフォン開発プロジェクト「Project Ara」に関する第2回開発者会議を開催し、Araスマートフォンを2015年後半にプエルトリコでテスト販売すると発表した。複数の米メディア(Wall Street JournalForbesなど)が報じている。

 Project Araは、LEGOブロックのようにモジュールを組み替えて、ユーザーの好みやニーズに合ったスマートフォンを実現することを目指す。従来のように2~3年ごとに端末を丸ごと買い換えるのではなく、継続的にモジュールをアップデートしたりカスタマイズしたりできる。

 Googleは、プエルトリコを選んだ理由の1つとして、モバイルの浸透率の高さを挙げている。プエルトリコでは初めてインターネットにアクセスする人の75%はモバイル端末からだという。

 GoogleはAra投入に向けて、現地キャリアのOpen Mobileおよび中南米大手キャリアAmerica Mobilの子会社Claroと提携を結んでいる。

 Araスマートフォンの基本フレーム「endoskeleton」の販売価格は50ドルになる見込みで、正式リリース時点で20~30種類のモジュールをそろえたいとしている。車を使った移動販売方式を採用するほか、オンラインストアでも販売する。

 Googleによると、東芝、米Marvell Technology Group、米NVIDIAをはじめとする50社以上がAraモジュールに取り組んでいるという。

 Googleはまた、同会議でAraスマートフォンのプロトタイプ「Spiral 2」を披露した。解像度1280×720ドットのディスプレイ、光学式近接センサー、500万画素のカメラ、バッテリー、スピーカーなどで構成され、Wi-Fi機能、Bluetooth機能、3Gモデムなどを搭載する。次期試作機「Sprial 3」ではLTEなどをサポートする予定(米SlashGearnの報道)。