写真1●リコー インタラクティブ ホワイトボード D5510の活用シーン
写真1●リコー インタラクティブ ホワイトボード D5510の活用シーン
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写真2●リコー インタラクティブ ホワイトボード D5510の活用シーン
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 リコーは2015年1月13日、ホワイトボード機能を備えた大画面液晶ディスプレイの後継機種「リコー インタラクティブ ホワイトボード D5510」(写真写真2)を発表した。1月26日から発売する。後継機では、新たにOCR(光学文字読み取り)機能を搭載した。価格はオープンだが、市場想定価格(税別)は82万8000円。販売目標は年間1500台。

 D5510は、ホワイトボード機能を備えた55型の大型液晶ディスプレイである(関連記事:リコー、ホワイトボードの書き味を追求した会議用液晶ディスプレイを発表)。パソコンなどの映像信号(VGA/DVI/DisplayPort)を表示する汎用の液晶ディスプレイでありながら、専用ペンによる手書き情報を表示画像の上にオーバーレイ表示できる。手書き情報の検出は光遮断方式で、ディスプレイ画面の四隅に組み込んだセンサーと専用の電子ペンを組み合わせて実現している。

 同社がアピールするD5510の最大の特徴は、ペンによる手書きの書き味を追求していることである。例えば、細かく書いた時や素早く距離を移動させて書いた時の追従性がよいという。書いた直後の画像処理では、ギザギザな線を滑らかに補正する。さらに、思った通りの場所に線を書けるように、液晶パネルと保護ガラスとの距離を近くして視差ずれ(視線の先がペンの直下からずれる現象)を減らしている。

OCR機能を追加、画面共有は4台から20台に増強

 D5510は、従来モデル「D5500」(2013年2月発売)の後継機であり、新たに手書き文字をテキストデータに変換するOCR機能を追加した。文字認識は14言語。日本語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、オランダ語、ロシア語、ポーランド語、スウェーデン語、中国語(繁体)、中国語(簡体)、ポルトガル語、ブラジルポルトガル語---を認識する。

 後継機ではさらに、遠隔地に置いた複数台のD5510との間で映像信号や手書き情報をリアルタイムに共有する機能(オプションのリモートライセンスが必要)を強化した。従来は最大で4台のディスプレイをつなげていたが、これを最大で20台までに増やし、より大規模な情報共有が可能になった。社内のWebブラウザーからD5510にアクセスして画面を閲覧する使い方については、従来モデルと同じである。この場合は、1台のD5510を20台のWebブラウザーから閲覧できる。