米Appleは現地時間2015年1月8日、iOS向けアプリケーション配信/販売サービス「App Store」の2014年における売上高(アプリ内課金を含む)が前年比50%増加したと発表した。App Storeを通じて開発者が得た収入は100億ドル以上にのぼるとしている。

 Appleは売上高の具体的な金額を明らかにしていないが、昨年1月に発表した2013年の売上高は100億ドルだったので、2014年は150億ドルとなる。App Storeでは売上高の30%をAppleが徴収し、70%を開発者が受け取る。

 Appleはまた、App Storeが2015年の最初の1週間に5億ドル近くを売り上げ、新記録を樹立したことも明らかにした。元日の売上高も、1日当たりの売上高として過去最高を記録した。

 2008年にApp Storeを立ち上げて以降、これまでにアプリケーションおよびゲーム開発者に支払った累計金額は250億ドル以上という。

 App Storeは現在、世界155カ国でサービスを展開し、「iPhone」「iPad」「iPod touch」向けに140万本以上のアプリケーションを提供している。そのうちiPadに特化したものが72万5000本以上を占める。

 米Wall Street Journalは、AppleがApp Storeの売上高について発表し、開発者への支払金額を公表したのは、米国経済に貢献していることを強調するためでもあると指摘している。同社は、iPhoneなど主要製品の製造を中国の人員に頼っていることで批判を受けたこともある。

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