画面●スマートフォンアプリ開発支援サービス「DeployGate」のWebサイト
画面●スマートフォンアプリ開発支援サービス「DeployGate」のWebサイト
[画像のクリックで拡大表示]

 ソーシャルゲーム大手のミクシィは2015年1月8日、iOS/Androidアプリ開発者支援サービス「DeployGate」(画面)を事業譲渡すると発表した。2月28日をもって、事業責任者である藤崎友樹氏が退職して設立する新会社デプロイゲート(東京・渋谷)に事業を譲渡する。譲渡額は非公開。

 譲渡の理由について、「ミクシィ社が考えているスピード感で今後想定している事業規模を目指すのは難しいとの判断に至った」と説明する。DeployGateのサービス開始は2012年9月。ミクシィがSNSの「mixi」と並ぶ収益の柱になるような新規事業創出を目指して作った「イノベーションセンター」から生まれたサービスだ(関連記事:ミクシィが「DeployGate」提供開始、Androidアプリの共同開発を支援ミクシィがAndroidアプリ開発支援サービス「DeployGate」を拡充、20端末まで無料)。

 DeployGateは開発者向けに特化したサービスで、「モンスターストライク」のヒットで急成長したゲーム事業に比べて事業規模が小さい。別会社として独立させたほうが事業を伸ばしやすいという判断に至ったとみられる。ミクシィからは藤崎氏のほかにDeployGateに関わっていた数人が新会社に移籍するとしている。

 DeployGateはiOS/Androidアプリのテスト版を関係者限定で配布できるサービス。モニターユーザーに利用してもらったうえで動作ログを収集したり、使い勝手やバグについてのリポートを受け付けたりする仕組みを提供する。ITpro主催のAndroidアプリ開発コンテスト「A3 2013」で優秀賞を受賞している(関連記事:<優秀賞>DeployGate)。

ミクシィの発表資料
DeployGateのWebサイト