エレコムは2015年1月6日、過酷な環境で使うことを想定して耐久性を高めたスイッチ機器4製品（5、8、16、24ポート）を発表した。省電力設計で発熱を抑えたほか、金属外装で放熱性を高め、電解コンデンサーの工夫によって製品寿命を延ばした。動作時環境温度として摂氏50度をうたうほか、約90年のMTBF（平均故障間隔）をうたう。1月中旬から順次出荷する。
長期に使い続けても壊れないように耐久性を追求した、小型で少ポートのネットワークスイッチ機器である。1000BASE-T×5ポート、8ポート、16ポート、24ポートの4モデルを用意している。製品寿命を延ばす工夫として、5および8ポートのモデルではメイン基板に電解コンデンサーを使わない設計としている。16および24ポートのモデルでは通常のアルミ電解コンデンサーよりも寿命が長い高分子アルミ固体電解コンデンサーを採用した。
消費電力と発熱量、MTBFは、以下の通り。（a）24ポートモデル（写真1）の場合で、消費電力が最大3.3ワット、発熱量が最大約11.9キロジュール/時、MTBFが76万1000時間（約86年）。（b）5ポートモデル（写真2）の場合で、消費電力が最大13.1ワット、発熱量が最大約47.2キロジュール/時、MTBFが79万3000時間（約90年）。
外装は金属で、放熱性を高めている。電源ユニットを本体に内蔵し、ACアダプターを不要とした。付属の電源ケーブルは、差し込み端子の根元を絶縁しており、差しっぱなしのコンセントにホコリや水分が溜まっても火災が起こらないようにしている。16および24ポートモデルは、19インチラック固定用の取付金具が付属する。
4モデルの製品名と価格（税別）は、以下の通り。（1）「EHC-G24MN-HJ」（24ポート）は、3万7020円。（2）「EHC-G16MN-HJ」（16ポート）は、2万4170円。（3）「EHC-G08MN-HJ」（8ポート）は、6790円。（4）「EHC-G05MN-HJ」（5ポート）は、6140円。
