韓国Samsung Electronics社が、VR(仮想現実感)分野に注力している。同社は、スマートフォンを組み合わせることでヘッドマウントディスプレー(HMD)として機能する「Gear VR」をブースに展示。既に米国において199米ドルで販売されているにもかかわらず、CES開場直後から多くの人が詰めかけた。
VRコンテンツも拡充する。Samsung社は、独自のVRコンテンツの配信サービス「Milk VR」を開始することを、CES開催の前日に開催されたプレスカンファレンスで明らかにした。音楽やスポーツなどに関連した、周囲360度を見られる全天球映像をGear VRで視聴できるようになる。例えばVRコンテンツにおいて、米国のプロバスケットリーグNBAと提携した。
VR分野では、米Oculus VR社の「Oculus Rift」とソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「Project Morpheus(プロジェクトモーフィアス)」が大きな注目を集めている。VR業界でSamsungが存在感を示すことができるか。Milk VRが成功するかどうかが大きく影響を及ぼしそうだ。