台湾MediaTek社は、Android TV(テレビ用Android OS)搭載の4Kテレビのプラットフォームを米Google社と共同開発した(日本語ニュースリリース1)。開発したプラットフォームは、MediaTekの4Kテレビ向けSoC「MT5595」にAndroid TVを載せたもの。2015 International CESでデモンストレーションする。

 今回のプラットフォームを使うことで、ユーザーは4Kテレビ上で、Google Playから取得した動画や番組、アプリ、ゲームを楽しむことができるようになる。この際、コンテンツやアプリを音声で検索可能である。Android TVはスマートフォンやパソコンとの連携機能「Google Cast」に対応しているため、モバイル機器やノートPCに表示したコンテンツを4Kテレビ上へ映し出し、それをスマートフォンなどで制御することができる。

 MT5595は、CPUコアとしてARM Coretx-A17を2個とARM Cortex-A7を2個集積する。Coretx-A17とCortex-A7は性能と消費電力のバランスを取るbig.LITTLE構成になっている。4K HEVC/VP9の60フレーム/秒でのデコード、2K HEVC/H.264の60フレーム/秒の4チャネル同時デコードが可能である。「ClearMotion」と呼ぶ低フレームレートの動画をアップコンバートするMediaTekの独自機能を備えている。

 MT5595は現在量産中である。このSoCを利用したAndroid TV搭載テレビは2015年3月までに市場に投入される見込みだという。

 また、MediaTekは、ソニーがCESで見せたAndroid TV搭載のテレビにも、MediaTekのSoCが搭載されていることも発表した(日本語ニュースリリース2)。なお、ニュースリリース2にはソニービジュアルプロダクツ 代表取締役社長の今村昌志氏のコメントが紹介されているが、SoCの型番は明らかにしていない。