写真●米Motorolaの「Moto X」の中国向けサイト
写真●米Motorolaの「Moto X」の中国向けサイト
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 中国Lenovo Group(聯想集団)の傘下となった米Motorolaは現地時間2015年1月6日、中国市場への再参入を発表した。スマートフォン「Moto X」「Moto X Pro」「Moto G」を中国で春節(2015年は2月18日)前後にリリースする。

 ハイエンド機のMoto Xと廉価版のMoto Gは2013年に発売された製品の新モデルで、Moto X Proは、米メディアの報道(PCWorld)によると、6型スマートフォン「Nexus 6」をベースにしているという。

 Moto Xは、春節(2015年は2月18日)に間に合うよう2月前半に投入する。購入者が好みの色や素材の筐体を選べるようにする(Moto Xの中国向けサイト)。

 Moto X ProとMoto Gは春節後に発売する予定。Moto X Proは6インチのQuad HDディスプレイ、1300万画素のカメラ、2.7GHzの米Qualcomm製「Snapdragon 805」プロセッサを搭載し、バッテリー容量は3220mAh。Moto Gは、5インチのHDディスプレイを備え、クアッドコアプロセッサを内蔵。第4世代(4G)LTEをサポートし、デュアルSIM仕様となっている。
 
 Motorolaは米Googleが2012年に125億ドルで買収。Googleは2014年10月にMotorolaをLenovoに売却した(関連記事:Lenovo、約29億1000万ドルでMotorola買収を完了)。LenovoはMotorolaブランドとMoto XやMoto Gを含む製品ポートフォリオ、将来の製品ロードマップを獲得。2000件以上の特許資産と複数のクロスライセンス契約を引き継いだ。一方Googleは、Motorolaの特許ポートフォリオの大半を引き続き保持し、Motorolaは特許ポートフォリオおよびその他の知的財産権のライセンスをGoogleから受ける。

 スマートフォン市場では中国Xiaomi(小米科技)の台頭がめざましく、米Bloombergが引用した米IDCの調査結果によると、2014年第3四半期の世界スマートフォン出荷台数は、XiaomiがLenovoを抜いて3位に付けた。しかしこれはMotorola買収が完了する前のデータであるため、LenovoにとってMotorola獲得は3位を奪還するのに十分な力になると、IDCは指摘している。

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