NFCの通信機能を搭載したSDHCメモリーカード――。そんな不思議な製品を東芝が2015年1月6日、製品化したと発表した。2015年2月から順次発売する。「2015 International CES」でも展示する。

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 東芝がSDメモリーカードにNFCの通信機能を搭載したのは、SDメモリーカードの中身を簡単に確認できるようにするため。NFCのリーダー/ライターを搭載したスマートフォンをこのカードにかざすことで、メモリーの空き容量や最大16枚までのサムネイル画像を確認できるという。これまで、SDメモリーカードの中身を覗くためには、デジタルカメラやパソコンに一度差し込む必要があった。スマートフォンに向けてはAndroid用のアプリ「Memory Card Preview」をGoogle社のオンラインストア「Google Play」で無料配布する。

 カードには8Gバイト品、16Gバイト品、32Gバイト品の3種類を用意する。いずれも、UHSスピードクラスとして「Class 1」、SDスピードクラスとして「Class10」に対応する。NFCの方式として、NFC Forum Type 3 Tag(FeliCa Lite)を採用した。

 オープン価格だが、8Gバイト品は2000円台半ば前後、16Gバイト品は3000円台半ば前後、32Gバイト品は6000円台半ば前後になる予定。

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