サムスン電子は2015年1月6日(現地時間)、米ラスベガスで開催中の「2015 International CES」において、Internet of Things(IoT)による世界の変革をテーマにした基調講演をした(写真1)。

写真1●サムスンは基調講演でIoTの無限の可能性を訴える
写真1●サムスンは基調講演でIoTの無限の可能性を訴える
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IoTはSFではなく、科学によって実現できるもの

 サムスンは同日にプレスカンファレンスを開催し、量子ドットパネルを採用した「SUHD」など家電分野での新製品を発表した。一方、基調講演ではテーマをIoTに絞り、サムスンが考えるオープンなIoTプラットフォームの重要性を業界関係者に訴える形となった。

 基調講演には、サムスン電子 共同CEOのBK Yoon氏が登壇。「IoTはどこか遠い世界の話だと考えている人がいるかもしれない。しかしIoTはもはやSF(Sceience Fiction)ではない。科学により実現できる(Science Fact)」と語りかけた(写真2)。

写真2●サムスン電子 共同CEOのBK Yoon氏
写真2●サムスン電子 共同CEOのBK Yoon氏
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 Yoon氏は、IoTは産業全体にとって最も重要なテーマにであると語りつつ、「IoTはあなたのために機能する(IoT for you)必要がある」とも指摘する。

 「もし椅子がネットにつながっていれば、寒い屋外から入ってきたあなたが冷えていることを認識して、あらかじめ温めておくだろう」(Yoon氏)。センサーで得たデジタルデータを現実世界に反映することで、生活をより良いものにしていくというビジョンを示した。