画面●LINEが開始したタクシー配車サービス「LINE TAXI」
画面●LINEが開始したタクシー配車サービス「LINE TAXI」
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 LINEは2015年1月6日、スマートフォン用無料通話・メールアプリの「LINE(ライン)」上で新たにタクシー配車サービス「LINE TAXI」を公開した(画面)。同日から東京版(23区内と三鷹市、武蔵野市)のサービスを開始。近日中に「全国版」を提供開始するとしている。

 新サービスでは、スマートフォンのLINEアプリ上からGPS(全地球測位システム)で自分の位置情報を指定し、タクシーを呼び出すことができる。周辺のタクシーの空車状況から、待ち時間の目安なども表示される。降車時の運賃支払いにはキャッシュレス決済サービス「LINE Pay」を利用できる(関連記事:LINEがモバイル送金・決済サービス開始、「セキュリティを確保」)。

 新サービスの開始に当たって、LINEはタクシー大手の日本交通(東京・北)と提携した(関連記事:「上場よりも収益安定化」、LINE新戦略を発表 地図、決済、宅配、タクシー配車など次々投入)。LINE TAXIのサービスは、日本交通が独自に展開している「日本交通タクシー配車」の情報システムと連携して提供する(関連記事:日本交通がカードレス/サインレスの新タクシー料金決済、都内3200台で)。

 「LINE TAXI東京版」では「日本交通タクシー配車」と同様、日本交通の車両を中心とした約3300台のタクシーが配車対象になる。近日中に提供開始する「LINE TAXI全国版」では、日本交通の提携先タクシー事業者も含めた約2万3000台を利用できるようにする方針だ。

 タクシー配車アプリの分野では、LINE・日本交通連合のほか、米国資本のUber Japan(関連記事:Uberがスマホ使うタクシー即時手配サービス、都内全域で開始)や、東京ハイヤー・タクシー協会(関連記事:「今すぐタクシー1台」にオール東京で団結、配車アプリに賭けた男たち)などもサービスを展開している。