写真1●NBAとの提携も発表した「Milk VR」。VR向けの動画コンテンツを配信する
写真1●NBAとの提携も発表した「Milk VR」。VR向けの動画コンテンツを配信する
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写真2●サムスン電子アメリカのティム・バクスター プレジデント兼COO
写真2●サムスン電子アメリカのティム・バクスター プレジデント兼COO
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 米国ラスベガスで2015年1月6日(現地時間)に開幕する「2015 International CES(CES2015)」。韓国サムスン電子は2015年1月5日(現地時間)に、同会場でプレスカンファレンスを開催し、バーチャルリアリティ(VR)向けの動画コンテンツ配信サービス「Milk VR」を提供開始すると正式に発表した。VRは、コンピュータグラフィックスや実写の映像などをディスプレーに投影して、あたかもその場にいるような体験ができる技術のこと。仮想現実とも呼ばれる。

 Milk VRは、同社が2014年12月に米国で発売したヘッド・マウント・ディスプレー(HMD)の「Gear VR Innovation Edition」向けのサービス(関連記事:Samsung、VRデバイス「Gear VR Innovator Edition」を米国で発売)。既に2014年に公開はしていた。

 Milk VRではVR映像を体験できる動画コンテンツを同社のWebサイトを通じて配信する。動画は音楽やスポーツなどで、360度を見渡すように見られる。インターネットからのストリーミングのほか、動画データをダウンロードして視聴することも可能。ダウンロードによる視聴では、4K×2Kという高解像度コンテンツも楽しめるという。 

 サムスンは米国バスケットボールのプロリーグNBAや、各種のスポーツを手掛ける米レッドブル、コミックなどを発行する米スカイバウンドエンタテインメントとの提携も発表した(写真1)。同社はGear VRを、米オキュラスVRと共同で開発している。Milk VRのコンテンツはオキュラスVRのWebサイトからもダウンロードできる。

 サムスンは2014年3月に「Galaxy」端末向けの無償音楽配信サービス「Milk Music」を開始。同11月には無償動画配信サービスとして「Milk Video」も始めた(関連記事:Samsung、Galaxy向けの無料音楽配信サービス「Milk Music」を発表Samsung、Galaxy向けビデオサービス「Milk Video」を米国で開始)。サムスン電子アメリカのティム・バクスター プレジデント兼COO(最高執行責任者)は、動画や音楽などのコンテンツ配信事業を拡大していく方針を示し、提携によりユニークなコンテンツを提供できる点を強みにするとした(写真2)。