ネットワンシステムズは2015年1月6日、EMCの仮想基盤パッケージ「VSPEX」を利用して、岐阜県内の全公立学校教職員が利用する共通ICTプラットフォームを構築したと発表した。グループウエアやWebメールなど約40の情報系システムが稼働していた物理サーバー群のほか、各校が所有していたファイルサーバーを集約した。

 VSPEXは、VMwareやCisco、EMCの製品を組み合わせた事前検証済みの仮想基盤パッケージ。今回、ネットワンシステムズは、岐阜県内の全公立学校を管轄する岐阜県教育委員会に対して、仮想化ソフト「VMware vSphere」、ブレードサーバー「Cisco UCS Bシリーズ ブレードサーバ」、共有ストレージ「EMC VNX」、ファイルサーバー「EMC Isilon」、重複排除バックアップストレージ「EMC Data Domain」で構成するパッケージを販売し、全教職員が利用する共有ICTプラットフォームと遠隔バックアップシステムを構築した。

 同プラットフォーム上に、県立高等学校や県立特別支援学校の教職員約5000人が利用するグループウエアや、市町村立小中学校と県立学校の教職員約2万人が使うWebメールなどの情報システムを集約する。各システムを利用できる共通IDは、教育委員会が管理する人事情報と連携する。例えば、教職員の異動があった場合には、異動情報が同プラットフォーム上のActive Directoryやグループウエアの設定に自動で反映される。