段ボールと手持ちのスマートフォンを使って、VR(仮想現実)を楽しめるゴーグルを作ってみよう――。2015年1月6日、子ども向けのこんなワークショップが開催された(図1)。6人の小学生が、自ら段ボールに設計図を引き、VRゴーグルを作り上げた。

図1●東京・渋谷のQremoで開催されたワークショップ
図1●東京・渋谷のQremoで開催されたワークショップ
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 ワークショップを開催したのは、障害者の就労支援や子供向け教育事業などを手掛けるLITALICO。同社は、東京・渋谷で、ITを用いたもの作り塾「Qremo」を運営する。今回はゲスト講師としてCGなどの専門家である谷口直嗣氏を迎え、特別講座を企画した。Qremoに通う子どもたちのうち希望者が参加した。

 VRゴーグルには、米グーグルの「Google Cardboard」に基づく作成キットなども市販されている(関連記事:Google、ダンボール製VRヘッドセット「Cardboard」の取り組みを強化)。今回のワークショップではこうしたキットは使わず、まっさらな段ボールを素材にした。あらかじめスタッフが用意した基本の設計図を、各自が自分のスマートフォンのサイズに合わせて修正(図2)。これを段ボールに書き、はさみで切り取る。

図2●設計図を段ボールに書き込んでいく
図2●設計図を段ボールに書き込んでいく
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