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 東芝は2015年1月5日、米Apple社のLightningコネクターに接続可能なTransferJetアダプターを製品化すると発表した。同年春より販売を始める。「2015 International CES」でも展示する。

 このアダプターを接続したiPhone/iPad/iPodに専用のアプリケーションをインストールすれば、対向のTransferJetアダプターと数cmの距離に近づけることで、画像や映像などの大容量のデータを交換できる。「例えば、1分のハイビジョン動画コンテンツを約3秒で転送できる」(東芝)という。

 TransferJetは「TransferJetコンソーシアム」が規格策定、普及促進を進めている近接無線通信技術である。実効最大スループットは375Mビット/秒である。

 WindowsパソコンのUSBポートに接続可能なTransferJetアダプターと、Android搭載スマートフォンに接続可能なTransferJetアダプターは既に、市場に投入済みである。こうしたアダプターについても、今回のLightning版の投入を機に、製品をアップデートする。具体的には、「従来機種より転送速度を約1.7倍高速化し、消費電力を約30%抑制、さらに、体積を約30%小型化した」(東芝)という。