「2015 International CES」を主催するCEA(全米家電協会)は2015年1月4日(現地時間)、米ラスベガスで報道関係者向けの説明会を開催し、CES2015におけるトレンド予測や市場調査について、最新情報を公開した。

 最初に、CEAのチーフエコノミストであるShawn Dubravac氏が登壇。最新の著書「DIGITAL DESTINY」を引用しながらCES2015のトレンド予測を行った(写真1)。

写真1●CEAのチーフエコノミストであるShawn Dubravac氏
写真1●CEAのチーフエコノミストであるShawn Dubravac氏
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 Dubravac氏は、多くのモノや場所にセンサーが搭載されることで、現実世界のデジタル化が進行。そこで得られた知見がさらに現実世界にフィードバックされるというループが発生することで、我々の生活のあり方を変えていくと指摘する。

 具体的にはセンサーやカメラ、スマートウオッチなどが連携することで、将来を見越した動作が可能になるという。「ユーザーが本当に見たかった映画を提案したり、雨が降りそうな日にはスプリンクラーを止める、といったことが可能になる」(Dubravac氏)と説明する(写真2)。

写真2●さまざまなモノにセンサーが搭載されることで生活が変わる
写真2●さまざまなモノにセンサーが搭載されることで生活が変わる
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 具体的なデバイスの動向としては、4Kテレビの出荷台数が2014年には130万台、2015年には400万台へ増加すると予測。「コンテンツやストリーミング配信といったエコシステム全体が4Kに対応していく」(Dubravac氏)と語った。

 ドローンの売上は2015年に50%増加して1億3000万ドルに達し、2018年には10億ドル市場に拡大すると見込む。2015年の出荷台数は42万5000台に増大するという。スマートウオッチは2015年に1080万台を出荷し、CES2015における展示は昨年に比べて4倍に拡大する見込みとした(写真3)。

写真3●2015年のスマートウオッチ出荷台数は1080万台と予測
写真3●2015年のスマートウオッチ出荷台数は1080万台と予測
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 今後の課題としては、何をデジタイズするか、どのように接続性を提供するか、どこにセンサーを埋め込むか、どのような利用シナリオを想定するか、といった点を挙げた。