XiaomiのWebサイト
XiaomiのWebサイト
[画像のクリックで拡大表示]

 中国Xiaomi(小米科技)の2014年における年間売上高は、前年比2倍以上の約120億ドルに達したと、同社創業者で会長兼最高経営責任者(CEO)のLei Jun(雷軍)氏が中国Sina Weibo(新浪微博)への投稿で明かした。

 それによると、Xiaomiの2014年における売上高(税込)は743元億(119億7000万米ドル)で、2013年から135%増加した。また同年における携帯電話の販売台数は6110万台となり、2013年から227%増加した。雷CEOは旗艦モデルの新製品を2015年1月に発売する計画も明らかにした。

 米国の市場調査会社IDCによると、2014年7~9月期におけるXiaomiのスマートフォン出荷台数は、前年同期比211.3%増の1730万台。Xiaomiはそれまで出荷台数のメーカー別ランキングでトップ5圏外だったが、同四半期に一気に3位に浮上。その成長の鍵となったのが旗艦モデルの「Mi 4(小米手机 4)」だとIDCは指摘している(関連記事:2014年のQ3の世界スマホ出荷台数は25%増、Xiaomiが3位に浮上)。

 Xiaomiについては、先ごろシンガポール政府投資公社(GIC)などの投資家から11億ドルを調達したと伝えられた。米Wall Street Journalによると、この資金調達で評価された同社の企業価値は450億ドル超。これはタクシー手配アプリ「Uber」を手がける米Uber Technologiesの評価額を上回り、株式未公開のハイテク新興企業の評価額としては最高額という。

 そうした中、Xiaomiは中国本土以外の地域で事業拡大を図っている。Wall Street Journalによると同社は過去数年間で台湾、東南アジア、インドなど7カ国・地域で販路を拡大した。雷CEOは詳細について明らかにしなかったが、2015年はさらに海外事業を進めるとしている。

 同社の海外事業をめぐっては先ごろ、スウェーデンEricssonが提起した特許侵害訴訟に関連し、インドのデリー高等裁判所が製品販売の一時中止を命じたと報じられたが、Reutersによると、この販売・輸入差し止め命令はその後一時的に解除された(関連記事:Xiaomi、インドで一時販売禁止、特許侵害訴訟で)。