日本ヒューレット・パッカードは2014年12月25日、PCサーバー機の最新シリーズ「HP ProLiant Gen9」のラインアップを拡充した。クラウド/仮想環境向けにGen9で新たに設けたシリーズ「10シリーズ」2機種は、拡張性を確保しながらサポート期間を1年と短期に設定し、初期導入費用を低く抑えた。この製品を含む合計8機種を同日発売した。

写真●HP ProLiant DL60 Gen9の外観
写真●HP ProLiant DL60 Gen9の外観
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 HP ProLiant Gen9は、CPUにXeon E5-2600 v3を採用した現行のPCサーバー機群である(関連記事:日本HPがx86サーバーの新製品を発売、用途ごとの最適化を推進)。ラックマウント型では、「DL160」「DL180」「DL360」「DL380」の4機種を2014年10月から販売している。今回、HP ProLiant Gen9のラインアップを拡充し、ラックマウント型では「DL60」(写真)、「DL80」「DL120」の3機種を追加した。

 DL60とDL80は、HP ProLiantとしては始めて10番台(60と80)の型番を付けた製品。データセンター事業者などクラウド/仮想化環境を構築する用途を狙っている。最大2CPUまでスケールアップできる拡張性を確保しながら、サポート期間を他機種の3年よりも短い1年にするなどして初期導入費用を抑えた。価格(税別、以下同)は、高さ1UのDL60が21万7000円から、高さ2UのDL80が28万2000円から。

 DL120は、これまでの世代(Gen8以前)にも存在していた機種であり、先行して販売していた他の機種に次いでGen9化した。高さは1Uで、他機種と同様にXeon E5-2600 v3を搭載している。他の機種とは異なりCPUを2個搭載できない。価格は25万7000円から。