スマートフォンのアプリケーションでタクシーを即時手配できるサービス「Uber」を手がける米Uber Technologiesの創業者兼最高経営責任者(CEO)が韓国で起訴された。交通関連の法律に違反した疑いがあるという。韓国メディア「聯合ニュース」(英語版)をはじめ、複数の海外メディア(米Wall Street Journal米New York Times英Financial Timesなど)が現地時間2014年12月24日に報じた。

 韓国の法律では、個人やレンタカー業者が国の免許を取得せずに旅客輸送業を行うことを禁じている。ソウル中央地方検察庁はUberのTravis Kalanick CEOと、現地提携レンタカー業者であるMK Koreaの責任者がこれに違反した疑いがあるとして起訴した。

 違反が認められた場合、最長2年の禁固刑、あるいは2000万ウオンの罰金が科せられる可能性がある。

 Uberは2009年に創業し、現在50カ国の合計250都市でサービスを展開。企業価値は400億ドルと見積もられている。なお同社は、ドイツのベルリンやオランダのアムステルダムでサービスが禁じられたほか、中国の重慶市や台湾でも調査を受けている。米オレゴン州ポートランドでは、同市当局が規制を見直すあいだ一時サービスを停止することで合意している。