米Appleは2015年に発売する「iPhone」の新シリーズに、画面サイズが4インチのモデルを加えることを検討していると、AppleInsiderValueWalkPCMagなどの米メディアが現地時間2014年12月23日までに伝えた。

 これは、米金融サービス会社Cowen and Companyのアナリスト、Timothy Arcuri氏が顧客向けの調査ノートで報告したもの。それによると、Appleは2015年に計画しているiPhoneの新シリーズで3つのモデルを用意する可能性がある。4.7インチの「iPhone 6s」、5.5インチの「iPhone 6s Plus」、そしてiPhone 5sと同じ4インチの「iPhone 6s mini」という。

 このうちiPhone 6s miniは価格を抑えるため、米Qualcomm製の専用低価格部品を使うもようだとArcuri氏は報告している。また同氏の情報源は、iPhone 6s miniの仕様がiPhone 5sに似たものになることを示しているという。ただし、現行のiPhone 6/6 Plusと同様、スクリーンの端部分がカーブする新たなデザインが採用される可能性があるとしている。

 AppleInsideによると、Appleは何年もの間、片手で容易に操作できる4インチサイズの利便性を訴えてきた。だが、今年は消費者の要望に応えて6/6 Plusを開発。その代わり、ホームボタンを2回タップすることで画面の上部が下方にスライドするUI「Reachability(簡易アクセス=片手モード)」を導入した。しかし、それでも大きなフォームファクタは使いづらいと不満を抱く消費者はいるという。Arcuri氏の調査ノートは、Appleがそうした不満について検討していることを示していると、AppleInsideは伝えている。

 またArcuri氏はサプライチェーンから得た情報として、Appleが12.9インチのiPadを2015年春に発売すべく準備を進めているとも報告している。同氏は大型iPadがタブレット市場を再び活気づけるとし、このモデルの当初出荷台数が1500万~2000万台になると予測している。