KDDIは2014年12月23日、都内で新製品発表イベント「au Firefox OS Event」を開催し、同社初となるFirefox OSを採用したスマートフォンの新製品「Fx0」を発表した(写真1)。2014年12月25日より順次発売する。

写真1●KDDIが初となるFirefox OS端末スマートフォンを発表
写真1●KDDIが初となるFirefox OS端末スマートフォンを発表
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 新製品発表には、KDDI 代表取締役社長の田中孝司氏が登壇。田中氏は以前からFirefox OS端末の位置付けを「ギーク向け」と語ってきた。「国内キャリア初のFirefox OS端末を発売する。ギークの皆さんのために、ほとんどビジネスのことを考えずに始めたプロジェクト」と改めて紹介した(写真2)。

写真2●KDDI 代表取締役社長の田中孝司氏
写真2●KDDI 代表取締役社長の田中孝司氏
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 Firefox OSを採用した経緯については、「2011年12月、Firefox OSに出会った。オープンなウェブ標準の技術で作られた、軽快なOS。小さなハードウエアでも動くことに驚いた」(田中氏)と説明。その狙いとして、「スマホがサーバーになることもできる。ウェブ技術は世界で800万人が利用できる。自分の手で作る楽しみを、auとして提供できれば」と語った。

 ゲストとして、Firefox OSの開発元である米Mozilla CorporationでCTO(最高技術責任者)を務める、アンドレアス・ガル氏が登壇。Firefox OSについて、「HTMLやJavaScript、CSSなど、完全にオープンソースの技術をベースとしたモバイルOS。日本のコントリビューターとして、KDDI関係者やその他の組織、ボランティアベースの開発者も多い」と紹介した(写真3)。

写真3●米Mozilla Corporation CTOのアンドレアス・ガル氏
写真3●米Mozilla Corporation CTOのアンドレアス・ガル氏
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