米Appleや米Microsoftなどによる企業連合RockstarがカナダNortel Networksから引き継いだ特許4000件を9億ドルで売却すると、複数の海外メディア(米Wall Street Journal米Engadget英Reuters英Financial Timesなど)が現地時間2014年12月23日に報じた。

 Rockstarは、経営破綻したNortelの特許オークションが2011年に実施された際、AppleとMicrosoftのほか、米EMC、スウェーデンEricsson、カナダResearch In Motion(現BlackBerry)、ソニーなどによって結成された。米Googleと入札争いの末、約45億ドルで大量の特許を落札した(関連記事:Nortelの特許競売でAppleやMicrosoftなど6社連合が落札、Google破れる)。

 獲得した約6000件の特許のうち、約2000件を構成メンバーで振り分け、約4000件がRockstarに残っていた。

 特許の売却先となるのは、カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置く米RPX。同社はパテントクリアリングハウスと呼ばれる特許管理の仲介機関で、取得するNortel特許を米Googleや米Cisco Systemsなど30社で構成される別の企業連合にライセンス提供する。9億ドルの大半は、この企業連合が出資したという。

 RockstarはGoogleやAndroid端末ベンダーらを相手取って特許侵害訴訟を起こしていたが、今年11月にGoogleと和解(関連記事:AppleやMSによる企業連合とGoogle、Nortel特許を巡る訴訟で和解)。Ciscoも同月、Rockstarと和解している。