写真1●日本IBM執行役員の小池祐幸クラウド事業統括
写真1●日本IBM執行役員の小池祐幸クラウド事業統括
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 日本IBMは2014年12月22日、米IBMの提供するIaaS(インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス)「SoftLayer」向けのデータセンター(DC)を国内に初めて開設すると発表した。名称は「SoftLayer 東京データセンター」。日本語の技術サポートも無償で用意し、国内ユーザー向けのクラウド事業を拡充する。

 日本IBM執行役員の小池祐幸クラウド事業統括は「業務データを国内に保持したい企業のニーズに応えたい」を話す(写真1)。例えば、規制やガイドラインなどが厳しい金融機関や医療機関をターゲットとする。

 IBMは欧米を中心にDCを保有しており、SoftLayer 東京 DCは18カ所目となる。2014年はSoftLayer向けのDCを香港やメルボルンなどにも開設した。これまで日本国内には、クラウドサービスの接続拠点であるPoP(Point of Presence)しか設けていなかった。

写真2●SoftLayerの日本語版Webサイト
写真2●SoftLayerの日本語版Webサイト
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 SoftLayer 東京 DCに設置可能なサーバー台数は1万5000台。同社が展開する世界のDC拠点と同じクラウドサービスを受けられる。ユーザーはクラウドの管理ポータルを通して、電話やチャットツールなどで相談できる。日本語Webサイトも開設した(写真2)。