楽天証券は2014年12月22日、Mac OS X向けのトレーディングツール「MARKET SPEED for Mac Version1」の提供を開始した（図1）。「Mac App Store」で無料ダウンロードできる。Mac対応の株式トレーディングツールは国内初だといい、顧客獲得の競争力強化につなげたい考えだ。まずは10万ダウンロードを目指す。
「長年、Mac版の要望が絶えなかった」と、楽天証券の川合恵太マーケティング本部カスタマーエクスペリエンス部副部長は説明する。Macを使いたいというPCユーザーのニーズに応え、既存顧客の満足度向上と同時に、新規顧客の獲得や他社顧客の奪取を狙う。
NISA（少額投資非課税制度）によって、一般のトレーダーが増加しており、スマホを使って株式投資をするユーザーも増えているという。「MARKET SPEED for Mac Version1」では、楽天証券が提供するスマホアプリ「iSPEED」とも連携しやすくし、スマホユーザーの取り込みも図る。
「MARKET SPEED for Mac Version1」のウリは、最大100銘柄の情報を一つの画面で確認できる「マイボード」機能だ（図2）。お気に入りの銘柄を登録すると、株価の情報を数字やチャートで見られる。登録した銘柄は、スマホアプリからも確認可能だ。
投資情報やテクニカルチャート機能も搭載する。デイトレーダーのようなヘビーユーザーは、投資スタイルに合わせて必要な情報画面上に自由に並べられる。一方、初心者向けには、株価を比較するための標準テンプレートもあらかじめ用意した。
対応OSは、Mac OS X v10.10 YosemiteとMac OS X v10.9 Mavericks。対応端末はMacBook Air、MacBook Pro、Mac mini、iMac、Mac proとなる。発注機能は、2015年2月にリリースする予定の「MARKET SPEED for Mac Version2」で搭載する予定だ。
