写真1●年末特別版ということで、映画館を貸し切って開催された「Morning Pitch」
写真1●年末特別版ということで、映画館を貸し切って開催された「Morning Pitch」
写真2●ベンチャー企業ごとにポスターを作成するなど映画館開催らしい演出も
写真2●ベンチャー企業ごとにポスターを作成するなど映画館開催らしい演出も
写真3●登壇者と審査員。写真中央のカップを持っているのが、日本環境設計の岩元美智彦社長
写真3●登壇者と審査員。写真中央のカップを持っているのが、日本環境設計の岩元美智彦社長

 毎週木曜日の朝7時に開催されている、ベンチャー企業と大企業のマッチングイベント「Morning Pitch」の年末特別版が、2014年12月18日に開催された。

 通常のMorning Pitchは、野村證券の社内会議室で100数十人規模で行われているが、今回は年末特別版ということで東京都内の映画館「ユナイテッド・シネマ豊洲」の1シアターを貸し切り、400人が参加するという大イベントになった(写真1、2)。

 Morning Pitchは、毎週、あるテーマに沿ったベンチャー企業が数社プレゼンテーションし、それに関心のある大企業が質問して事業提携の足がかりにする、というのが基本的な進行となる。12月18日の開催では「2020年の未来を創る」がテーマで。いつもよりも多い、ベンチャー企業の10社がプレゼンテーションした。今回は特別版のため、一般の参加者からの質問はなく、審査員が質問し、優秀賞を決定するという進行だった。

 ゲスト審査員による投票の結果、最優秀賞は日本環境設計が獲得した(写真3)。日本環境設計は、有機ごみを分解してバイオエタノールを生成して燃料を生成するなど、リサイクルプラントを持つベンチャー企業。同社によると、同社のプロセスを使うと、石油由来のプラスチック原料よりも安い価格でプラスチック原料を作れるという。

 日本環境設計以外の登壇企業は、以下のとおりである。

・オリィ研究所:遠隔地の保有者をつなぐ、“人力”コミュニケーションロボット「OriHime」の開発

・スペースマーケット:空きスペースの取り引きを可能にするマーケットプレイスの運営

・Distty:全国400人以上の専門家のネットワークを通じて、開発パートナーや部品調達先など、取引先を見つける「Linkers」の運営

・DG TAKANO:最大節水率95%という節水ノズル「Bubble90」の開発

・ビザスク:何らかの課題を抱え「教えてもらいたい」人と、「教えてあげたい」専門家を結ぶ“スポットコンサル”のプラットフォームを提供

・ファームノート:酪農・畜産家向けのクラウドサービスを提供

・MUJIN:産業ロボットに、「視覚」や「頭脳」などを付加することで、高性能化するソリューションを提供

・ライフスタイルアクセント:ファクトリーブランドの直販サイトである「Factelier」(ファクトリエ)の運営

・ライフイズテック:中高生向けのプログラミング教育機会および就業機会などを提供するプラットフォーム構築