Android内蔵でPCいらずのネットワーク文書スキャナー
Android内蔵でPCいらずのネットワーク文書スキャナー
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 オーグは2014年12月22日、ネットワークに接続するだけでドキュメント(文書)スキャナー装置として動作する製品「Plustek eScan A150」(写真)を発表した。Android OSとタッチパネル付きディスプレイを搭載しており、別途パソコンを接続することなく単体で運用できる。開発会社は台湾のPlustek(プラステック)で、国内での無線LAN機器の認証を経てから発売する。オーグによれば、2015年3月頃に発売する予定としている。想定価格(税別)は、7万9800円前後。

 Plustek eScan A150は、単体で動作するネットワーク接続型のドキュメントスキャナー装置である。紙文書をデジタル化して取り込める。本体には、A4サイズの紙文書を50枚まで設置できるADF(原稿自動送り装置)と、7インチのタッチパネル付きスクリーンを備える。ADFに原稿をセットし、3ステップのタッチパネル操作で利用できる。(1)スキャンタイプの選択とスキャンボタンのタップ、(2)スキャン結果の確認、(3)保存先/送信先の選択、---である。

 光学解像度は、最大で600ドット/インチ。スキャンモードとスキャン速度は、A4サイズ、200ドット/インチの場合に、グレースケールで毎分20枚、白黒で毎分20枚、カラーで毎分5枚。一方、スキャン結果の保存先/送信先は、電子メールに添付して送信、FTP/クラウドサービスにファイル転送、スマートフォン/パソコンに送信、USB 2.0ポートを介してUSBストレージに保存、---などから選択できる。

 OSとして、Androidを組み込んでいる。タッチパネル操作でAndroidアプリケーションを操作する形になる。CPUは、Rockchip RK3188(1.6GHz動作の4コアCortex-A9とGPUを組み合わせたSoC)。ネットワーク接続機能は、有線LAN(RJ45コネクター)×1、および無線LAN(IEEE802.11g/n)。このほか、外部ストレージ接続用などのためにUSB 2.0ポートを1ポート備える。外形寸法は、幅318×奥行き170×高さ189ミリメートルで、重さは2.8キログラム。