写真1●CODE BLUE実行委員会の実行委員長を務める、東京電機大学の佐々木良一教授
写真1●CODE BLUE実行委員会の実行委員長を務める、東京電機大学の佐々木良一教授
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写真2●CODE BLUEの発起人であり事務局を務める篠田佳奈氏
写真2●CODE BLUEの発起人であり事務局を務める篠田佳奈氏
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写真3●CODE BLUEのレビューボード長を務める、FFRIの鵜飼裕司社長
写真3●CODE BLUEのレビューボード長を務める、FFRIの鵜飼裕司社長
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 日本発の情報セキュリティ国際会議「CODE BLUE」実行委員会は2014年12月18日、CODE BLUEの概要や目的などについて解説した。「日本のセキュリティ研究や研究者は優れているにもかかわらず、海外での評価は高いとは言えない。広く知ってもらうために、日本発の国際会議を開くことは重要だ」(CODE BLUE実行委員会の実行委員長を務める、東京電機大学の佐々木良一教授、写真1)。

 CODE BLUEは、国内のスタッフや専門家によって国内で実施される、日本発の情報セキュリティ国際会議。第1回は2014年2月に開かれ、第2回となる今回は12月18日および12月19日に開催された。第1回の参加者は400人強と当初の予想を上回り、今回はおよそ450人に達した。

 CODE BLUEを開催する目的の一つは、国内の優れたセキュリティ研究ならびに専門家を海外に発信すること。国内外からセキュリティ研究に関する論文を募集し、審査を通過した論文がCODE BLUEで発表される。

 CODE BLUEの特徴の一つは、日本語で論文の執筆や講演できること。講演時には同時通訳を用意する。これにより、英語が原因で国際会議の参加をためらっていた国内の研究の参加を促す。

 第2回では40を超える論文が国内外から寄せられ、そのうち11件が採択。基調講演2件と合わせて13件の講演が実施された。「海外からの応募の方が多く、国内と比べると7対3か6対4ぐらいだった」(CODE BLUEの発起人であり事務局を務める篠田佳奈氏、写真2)。

 応募論文の内容としては、「IoT(モノのインターネット)のセキュリティに関するものが多かった。IoTのセキュリティのように、社会インフラにかかわるサイバーセキュリティが最近では大きなトピックになっている」(CODE BLUEのレビューボード長を務める、FFRIの鵜飼裕司社長、写真3)。