写真1●アイウエア型ウエアラブルデバイス「Telepathy Jumper」
写真1●アイウエア型ウエアラブルデバイス「Telepathy Jumper」
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写真2●テレパシージャパンの鈴木健一代表取締役
写真2●テレパシージャパンの鈴木健一代表取締役

 「人と人が、体験を共有するためのウエアラブルデバイスを作った」――。テレパシージャパンは2014年12月18日、アイウエア型ウエアラブルデバイス「Telepathy Jumper(テレパシージャンパー)」(写真1)を発表した。

 Telepathy Jumperは、ディスプレイユニットと、操作ユニットをフレキシブルなアームでつないだ細長い形状をしている。普段はアーム部分を首にかけておき、必要なときだけアームを曲げてディスプレイユニットを眼の前にかざす。ハンズフリーで使用したい場合は、アタッチメントを使って頭に固定する。

 同社の鈴木健一代表取締役(写真2)は、新製品の形状について、「1年以上かけてアイウエア型ウエアラブルデバイスのデザインを模索した結果、ディスプレイは常に眼の前にある必要はないという結論に達した。加えて、メガネ型ではもともと眼鏡をかけている人が装着できない。そこで、首にかけて必要なときだけ装着するというこのスタイルを採用した」と説明した。

 ディスプレイユニットの表示部分には、独自開発の高輝度・高解像度ウエアラブルディスプレイを採用(輝度5000cd/m2以上、解像度960×540ドット)。強い日差しの中でも、細かい文字情報まではっきり表示できるとする。装着者の状況を記録するセンサーとして、500万画素のイメージセンサー、スピーカー、ノイズキャンセリング機能付きのマイク2個を備える。更に、加速度・ジャイロ・地磁気センサーとそれらを統括するモーション・センス・コアを搭載する。

 同日から、デベロッパー向けに製品情報の提供を開始した。「Android OS(Android 4.2)を搭載しており、デベロッパーはAndroid環境で自由にアプリケーションを開発できる。また、センサーやオーディオユニットのAPIも公開する」(鈴木代表取締役)。また、ディスプレイユニットを頭に固定するためのアタッチメントについても設計情報をオープンソースとして公開し、サードパーティーの参入を促す。

 ビジネス向けには、2015年3月の発売を予定する。同社では、工場、物流、デパート、病院、ホテルなどでのビジネス利用を見込んでおり、SIパートナーと共同でそれぞれの業務に合わせたソフトウエアを開発していくとする。

 一般向けの発売は2015年夏を予定し、「Eye Connect」と「Talent Buzz」の二つのアプリケーションをプリインストールして出荷する。Eye Connectは、Telepathy Jumperの装着者同士が自分の見ている視界をワンクリックで交換できるアプリ、Talent BuzzはTelepathy Jumperで記録した体験を共有するアプリだ。