画面●Optimal Bizバージョン7.2.0のWeb管理画面でMac OS X搭載機を管理しているところ
画面●Optimal Bizバージョン7.2.0のWeb管理画面でMac OS X搭載機を管理しているところ
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 オプティムは2014年12月19日、MDM(モバイル端末管理)ソフト「Optimal Biz」の新版「バージョン7.2.0」(画面)を提供開始した。新版ではMac OS X版を追加した。Mac OS X搭載機もリモートからロック/消去できるようになる。管理できるプラットフォームは、Windows、Mac OS X、Android、iOSの四つになった。価格(税別)はWindows版と同じで、SaaS版の場合に1ユーザー月額500円。

 Optimal Bizは、MDMソフトである(関連記事:場所と時刻を自動判別し、MDMのセキュリティポリシーを切り替え)。インストールされているソフトウエアの把握や、指定したアプリケーションの利用制限、接続可能なWebサイトの制限、ウイルス対策、VPN接続、端末紛失時のリモートロック/消去---など、MDMソフトとして一般的な機能を一通りそろえる。スマートデバイス(Android/iOS)やWindowsなどで動作する。

 今回、新たにMac OS X版を追加した。国内のMDMベンダーでMac OS X版を提供するのは初めてという。ただし、現時点ではMac OS X版で利用できる機能はWindows版よりも少なく、資産管理機能とリモートロック/ワイプ機能に限られる。これにより例えば、Mac OS X搭載機を紛失した際に、リモートから端末をロックしたり、データを消去(Mac OS Xを初期化)できる。

Windows版は資産管理でOfficeダウングレードを把握

 新版では、Windows版の資産管理機能も強化した。Microsoft Officeのダウングレード権を適用したライセンスについても、正しく把握できるようにした。例えば、Office 2010をOffice 2007にダウングレードして使っていた場合、従来版のOptimal Bizでは元となっているOffice 2010のライセンスとは独立したOffice 2007のライセンスとしてカウントしていた。これを改善した。

 Windows版では、リモートロック/ワイプ機能も刷新した。リモートロックについては、従来版はWindows標準のロック画面(ログインパスワード入力画面)を利用していた。新版では、これに加えて、独自開発のロック解除画面を追加した。独自のロック解除画面では、最大20文字までのロック解除パスコードを運用できる。

 Windowsのリモートワイプについては、従来版はWindows標準のドライブ暗号化機能であるBitLockerを利用し、暗号化キーを削除することによって実現していた。このため、BitLocker機能を利用できるWindowsエディションでなければ利用できなかった。これに対して新版では、ハードディスクをクイックフォーマットしてデータを削除するようにした。