シアンス・アールは2014年12月18日、スマートデバイス(Android/iOS)上で利用するアプリケーションに業務用無線機(トランシーバー)機能を組み込むための開発ライブラリーを発表した。12月24日に提供を開始する。TCP/IPベースのトランシーバーソフト「Aldio」の基盤をベースに、自社開発のアプリケーションにトランシーバー機能を組み込んで利用できるようにした。

 Aldioは、多人数が参加するグループ内で、音声の送信と受信が同時にできない形で音声メッセージをやり取りできるトランシーバーソフト。指令者から現場への、音声による一斉連絡などが可能になる。専用のクライアントソフトを動作させたモバイル端末やパソコンが、トランシーバーになる。これらのクライアントからクラウド上にあるサーバーにログインして使う。

 今回、専用のクライアントとは別に、任意のアプリケーションにトランシーバー機能を組み込めるように、開発ライブラリーを用意した。これにより業務画面を利用しながら、画面を切り替えることなくトランシーバー機能を利用できるようになる。まずは、Android向け(Javaクラスライブラリー)とiOS向け(Objective-C/C++ライブラリー)を用意した。2015年3月からは、Windows向け(C#/.NET環境向けライブラリー)を提供する予定。なお、専用のクライアントソフトは、Android、iOS、Windows向けのほか、Linux用とMac OS用がある。

 価格(税別)は、Aldioのクライアントソフトをそのまま使う場合は、1ユーザー当たり月額1000円。一方、トランシーバー機能を組み込んだアプリケーションを使う場合は、1ユーザー当たり月額2500円。なお、組み込みアプリケーションを使う契約の場合、クラウドで提供しているサーバーも専用のものを使って信頼性を高めている。