エンバカデロ・テクノロジーズは2014年12月18日、RDBMS(リレーショナル・データベース管理システム)の新版「InterBase XE7」を出荷した。新版では、64ビットOSへの対応を拡大し、Windowsに加えてLinuxの64ビット版で動作するようにした。価格(税別)は、サーバーライセンスのServer Editionが4万1000円から。

 InterBaseは、軽量データベースとしての側面を持ったRDBMSである(関連記事:マルチコア対応の軽量DBソフト、エンバカデロが販売)。特徴は、管理不要で運用できること、少ないメモリーとディスク領域で動作すること、価格が数万円と安価なこと、など。用途に応じて、C/S(クライアントサーバー型)の「Server Edition」、スタンドアロン版の「Desktop Edition」、Desktop Editionをベースに軽量化を図ったアプリケーション組み込み用途の「ToGo Edition」がある。

 今回、Server Editionの動作OSを拡大し、新たにLinuxサーバー(Red Hat、SUSE、Ubuntu)の64ビット版で動作するようにした。これにより、WindowsとLinuxの両OSにおいて、32ビット版と64ビット版の両方を使えるようになった。64ビット版によって信頼性が高まるとしている。データベースファイルはWindowsとLinuxで共通なので、開発環境(Windows)で開発したデータベースを実稼働環境(64ビット版Linux)に展開する、といった使い方ができる。

 新版ではまた、変更されたデータを追跡するための専用ビューである「変更ビュー」を搭載した。トリガーやログを使ってデータを同期するよりも低い負荷でデータの変更を確認できるとしている。