写真●日本HP エンタープライズグループ事業統括 テクノロジーコンサルティング事業統括 IceWallソフトウェア本部の小早川直樹本部長
写真●日本HP エンタープライズグループ事業統括 テクノロジーコンサルティング事業統括 IceWallソフトウェア本部の小早川直樹本部長
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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2014年12月18日、SSO(シングルサインオン)認証基盤とDWH(データウエアハウス)を組み合わせたWeb利用分析システムを発表した。SSOサーバーに集まるWebアクセスログをDWHへ高速ロードし、アプリケーションの利用動向などを分析する。SSO認証基盤が持つユーザー情報にひも付けた形で、Web利用動向を分析できることが特徴だ。

 同システムは、(1)同社のSSOサーバーソフトウエア「HP IceWall SSO」、(2)DWHに特化したリアルタイム分析ソフトウエア「HP Vertica Analysis Platform」、(3)IceWall SSOサーバーからVerticaのDWHへデータをロードする専用ETLツール、(4)VerticaのDWHで分析した結果を可視化するツール(Tableauなど)で構成される。可視化ツールに制約はないが、Tableauについては同社からテンプレートを提供する。

 同社 エンタープライズグループ事業統括 テクノロジーコンサルティング事業統括 IceWallソフトウェア本部の小早川直樹本部長(写真)は、「例えば、イントラネットで利用するIceWall SSOからは、全Webアプリの利用情報が、社員や組織のユーザーIDとひも付いて出力される。このログデータを分析することで、社内の全状況が把握できる」と説明した。IceWall SSOが出力するログにはユーザーIDが含まれており、グループや個人の特定が可能になっている。ユーザーIDをキーとして、購買履歴や年齢・性別などの情報と、Webアクセスログを結合することも可能だ。

 同社はまず、IceWall SSOの導入企業に向けて、同分析システムを提案していく。IceWall SSOを導入済みのシステムに、Vertica Analysis Platformなどを追加して同分析システムを構築する場合の参考費用は1980万円から。ETLツールを使わずに分析環境のみをパイロット導入したいケースでは、Verticaの無償ライセンス(1Tバイトまで)とTableauの無償トライアル版を利用し、200万円ほどの費用で実現可能。