ソニーおよびソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)は2014年12月18日、国内外でネットワークを活用した新たな教育サービスを展開する新会社、ソニー・グローバルエデュケーションを設立すると発表した。出資比率はソニーが90%、ソニーCSLが10%。設立は2015年4月1日を予定する。

 ソニーCSLはソニーと共同で2012年からネットワークサービスの事業化を目的としたプロジェクトを推進しており、その取り組みの一つとして教育分野に着目。多言語対応算数クイズアプリケーション「MathNative」やネットでの算数大会「世界算数(Global Math Challenge)」などを提供してきた。これらは新会社に移管される。新会社の代表取締役に就任予定の礒津政明氏は、ソニーCSLでMathNativeを開発した当事者。世界算数の実施で手応えを得て事業化につなげたという。

 新会社は、MathNativeや世界算数のサービスを展開するためにソニーCSLが独自開発したプラットフォームを新事業に活用。算数以外に、科学技術教育に関するサービスなどへの展開も予定している。また、事業を推進するにあたり、新会社は国内外の企業や団体とのパートナーシップを通じた新しい教育事業モデルの構築を目指すとしており、既にパートナーについては「交渉中」(ソニー)だという。同社のプラットフォームを法人、個人問わず提供することも検討している。