富士通フロンテックは2014年12月17日、同社製POS(販売時点情報管理)端末やタブレット端末を次世代POS規格「WS-POS」に対応させるための基盤ソフトである「WS-POS制御ライブラリ」()の新版を発表した。新版では、POSアプリケーションをHTML5で実装できるようにした。これにより、HTML5ブラウザーが動作する任意の端末をWS-POS端末として利用できるようになった。販売目標は、今後3年間で1万3000本。

図●WS-POS制御ライブラリの概要(出典:富士通フロンテック)
図●WS-POS制御ライブラリの概要(出典:富士通フロンテック)
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 WS-POSとは、Webサービス技術を使ってPOS端末からリモートのPOS周辺機器を利用できるようにする、次世代のPOS端末規格である。WS-POSに対応したPOS端末同士であれば、POS周辺機器を共有できる。例えば、POS周辺機器をローカルで接続してないタブレット端末型のPOS端末から、店舗設置のPOS端末につながったPOS周辺機器を利用できる。

 同社では、同社のデスクトップ型POS端末「TeamPoS7000」やWindows 8タブレットを、次世代規格であるWS-POSに対応させるライブラリーソフトとして、2013年11月からWS-POS制御ライブラリを販売してきた。製品(価格は税別)はそれぞれ、「WS-POS制御ライブラリ(TeamPoS7000用)」(2万円から)と「WS-POS制御ライブラリ(業務用タブレットセット用)」(1万円から)である。

 今回、WS-POS制御ライブラリの新バージョンを用意し、タブレット側のPOSアプリケーションをHTML5で開発できるようにした。これにより、これまでのWindowsタブレットだけでなく、HTML5ブラウザーが動作するOS環境であればWS-POS準拠の次世代POS端末として利用できるようになった。HTML5対応のタブレット向けライブラリーの名称は「WS-POS制御ライブラリ(Webアクセスライセンス)」である。端末1台当たりの価格は、Windowsタブレット向けと同じ1万円から。