ジュピターテレコム(J:COM)とSCSK、日本アイ・ビー・エム(IBM)は2014年12月17日、J:COMの電力ビジネスを拡大させる新たなエネルギーマネジメントシステム(EMS)の構築を開始したと発表した。

 新システムの導入により、J:COMが2015年2月から開始するマンション向けエネルギー管理支援サービス「エコレポ」へ一部機能の提供を行う。また、今後一括受電サービスの一層の拡大を図るとともに、エネルギーデータを活用できるマネジメントシステムを構築し、デベロッパーなどの顧客およびその居住者の多様なニーズに応えていく方針。

 今回J:COMが採用した日本IBMのエネルギー・マネジメント基盤は、仕様の異なる複数のHEMSやMEMSなどの機器からデータを収集できる。これにより、J:COMは、機器メーカーの違いなどに関わらずエネルギーマネジメントシステムのデータを一元的に収集・管理できるようになる。J:COMは、マンションデベロッパーなど顧客の要望に応じた様々なサービスを提供する。

 日本IBMは、電力使用量の見える化に加え、収集した膨大なエネルギー関連のビッグデータの分析により利用者にさらなる節電を促すなど、利便性の高い料金体系の設定やインセンティブの提供などを可能とするエネルギーマネジメント基盤を構築していく。今後、これまで世界各地で培ってきた多くのエネルギーマネジメント分野での経験を生かして、J:COMを支援する方針。

 今回のプロジェクトでSCSKは、J:COMの高圧一括受電向け電力料金計算システムと日本IBMのエネルギー・マネジメント基盤の連携を担っており、将来の多様なプランなどへ対応の可能性を検討していく。

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