写真●ESS AdminGate VAの画面(RDPによるWindows操作内容を記録/再生)
写真●ESS AdminGate VAの画面(RDPによるWindows操作内容を記録/再生)
[画像のクリックで拡大表示]

 エンカレッジ・テクノロジは2014年12月16日、中小企業向けに月額5000円からと価格を抑えた特権ID管理ソフト「ESS AdminGate VA」(写真)を発表した。2015年1月に提供開始する。各種サーバーへの特権IDアクセスを仲介するゲートウエイとして機能し、アクセス申請ワークフローやサーバー操作内容の動画記録といったコンプライアンス機能を提供する。ライセンスは従量制を採用しており、ログイン対象サーバー当たり月額5000円(税別、以下同)。

 ESS AdminGate VAは、業務サーバーやデータベースサーバーなど重要なデータを含んだサーバーに対する特権IDアクセスを管理する製品である。これらのサーバーへのアクセス(RDPによるWindowsの画面操作と、SSHによるLinuxのターミナル接続)を仲介するゲートウエイサーバーとして機能し、サーバーへのアクセスを代行する仕組みである。

 アクセスの仲介により、ID/パスワードを利用者に対して隠ぺいできる。アクセス申請の承認ワークフロー機能も備えており、承認されたユーザーだけがESS AdminGate VAを介して対象サーバーにログインできるようになる。サーバーからのファイルの持ち出しや持ち込みも申請承認ワークフローで制御できる。

 また、アクセスを仲介する過程で、利用者によるサーバーの操作内容(Windows画面操作、またはLinuxのコマンド入出力)を、動画やテキストとして記録する。これにより、情報の漏えいにつながる不正な行為を抑止できるほか、情報漏えいの発生といった有事の際には、その原因を後から調べられるようになる。

 ESS AdminGate VAのエッセンスは、同社の特権ID管理ソフト「ESS AdminControl」(300万円から)や、操作内容の記録ソフト「ESS REC」(200万円から)から得ている。これらのソフトのエッセンスを流用しつつ、中小企業向けに一から開発したという。VMwareなどの仮想環境で動作する仮想アプライアンスの形態で提供することによってクラウド(パブリック/プライベート)での導入を容易にしているほか、ライセンスを従量制にすることで初期投資費用を抑えている。