写真1●RMCについて説明する、HPストレージ事業統括本部、ストレージマーケティング本部、カテゴリーマネージャの諏訪英一郎氏
写真1●RMCについて説明する、HPストレージ事業統括本部、ストレージマーケティング本部、カテゴリーマネージャの諏訪英一郎氏
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写真2●HP StoreOnce Backupの外観
写真2●HP StoreOnce Backupの外観
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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2014年12月16日、ストレージが備えるスナップショット機能やバックアップ対象アプリケーションとの連携によって、効率よくデータをバックアップできるようにしたバックアップソフト製品「HP StoreOnce Recovery Manager Central」(RMC)を発表(写真1)、同日販売開始した。同社のテストでは、従来の方法と比べて17倍高速にバックアップできたとしている。

 RMCは、バックアップ対象ストレージのスナップショット機能と連携し、これをバックアップストレージに直接移動できるようにしたバックアップソフトである。バックアップ時にバックアップ対象アプリケーションを静止させるアプリケーション連携も実施する。これらの処理を単一のソフトウエアで提供することで、従来のバックアップソフトよりも高速にバックアップできるようにしたという。VMware仮想アプライアンスの形態で提供する。

 バックアップ先となるストレージには、重複排除機能を備えたバックアップ専用NASストレージである「HP StoreOnce Backup」を利用する(関連記事:日本HP、バックアップNAS全機種で重複排除をオフロード可能に写真2)。RMCは同ストレージのブランドを冠したバックアップソフトであり、HP StoreOnce Backupによるバックアップを補完/拡張する製品、という位置付けになる。

 スナップショット連携の対象となるバックアップ対象ストレージとしては、まずはSANストレージのHP 3PAR StoreServと連携できるようにした。いずれは、他のストレージとも連携できるようにする予定である。一方、静止点確保のためのアプリケーション連携については、まずはサーバー仮想化ソフトのVMware製品と連携し、仮想サーバーイメージをバックアップできるようにした。今後、Hyper-V、Oracle Database、SQL Server、Exchange Server、などとも連携できるようにする。

 価格(税別)は以下の通り。バックアップ対象ストレージの機種としてHP 3PAR StoreServ 7200シリーズを使う場合は、「HP StoreOnce Recovery Manager Central for VMware 3PAR 7200 使用権」が25万円。HP 3PAR StoreServ 7400シリーズを使う場合は、「HP StoreOnce Recovery Manager Central for VMware 3PAR 7400 使用権」が60万円。