写真●Skype Translatorの画面
写真●Skype Translatorの画面
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 米Microsoftは現地時間2014年12月15日、IP通話サービス「Skype」のリアルタイム翻訳機能「Skype Translator」の初回プレビュー版を公開した。まずはスペイン語と英語に対応する。

 Skype Translatorプレビュー版は、専用ページで登録済みのSkypeユーザーに向けて提供を開始する。Windows 8.1あるいはWindows 10技術プレビュー版を搭載したパソコンまたはタブレット端末で利用可能。インスタントメッセージによるチャットは40以上の言語をサポートする。

 Microsoftはプレビュー版公開に先立ち、メキシコシティーとワシントン州タコマにある小学校で生徒にSkype Translatorを使ってもらった。片方はスペイン語で、片方が英語で会話したが、「Skype Translatorが言語の壁を取り去り、生徒たちはコミュニケーションを取ることができた」という。

 ユーザーが自身の言語で通常通りにしゃべると、Skype Translatorが音声とテキストで相手の言語に翻訳する。その仕組みは、自動音声認識技術で音声をテキストに変換し、言葉のつかえや繰り返しを修正したのち、機械翻訳を実行して、テキストを音声に変換する。

 Skype Translatorは機会学習技術をベースにしているため、より多くの人々がプレビュー版を使えば使うほど翻訳の精度が高まるとしている。また、スペインとと英語以外の言語へのサポートを促進するためにも、Microsoftはプレビュープログラムへのより多くの登録を呼びかけている。同社は「可能な限り多くの言語を可能な限り多くのプラットフォームで翻訳すること」を長期的な目標として掲げている。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]