写真1●日本IBMのヴィヴェック・マハジャン専務執行役員ソフトウェア事業本部長
写真1●日本IBMのヴィヴェック・マハジャン専務執行役員ソフトウェア事業本部長
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写真2●日本IBMソフトウェア事業本部クラウド・プラットフォーム・サービス事業部の高瀬正子事業部長
写真2●日本IBMソフトウェア事業本部クラウド・プラットフォーム・サービス事業部の高瀬正子事業部長
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 日本IBMは2014年12月15日、同社が提供するPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)である「Bluemix」を専用環境で利用できる「Bluemix Dedicated」の提供を開始すると発表した。「高度なセキュリティやコンプライアンスを求めるユーザー企業の要望に応える」(同社のヴィヴェック・マハジャン専務執行役員ソフトウェア事業本部長、写真1)という。

 Bluemixは米IBMのパブリッククラウドのIaaS(インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス)である「SoftLayer」を基盤にしたPaaS。Bluemix Dedicatedでは、企業ごとに専用区画を用意する。最小構成の基本パックは月額で約400万円。初期の契約期間は1年間で、以降は月単位で継続利用が可能だ。同社の人工知能「Watson」や、ピツニーボウズ・ソフトウェアの位置情報サービスなどを、約80のAPIを通じて利用できる。

 専用区画は、米国や英国のデータセンター(DC)や、12月に稼働予定の日本国内のDCから選択できる。「日本の企業では、DCを選びたいという要望が多い」(日本IBMソフトウェア事業本部クラウド・プラットフォーム・サービス事業部の高瀬正子事業部長、写真2)。

 同社は2015年第1四半期中に、セキュリティやコンプライアンスの技術支援を図る「エンタープライズBluemixセンター」を国内に設置する。Bluemixの環境設計や機能拡張などの相談を受け付けるなど、企業向けのサービス拡充を図る。