「Project Loon」のWebサイト
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 米Googleは、気球を使うインターネット接続環境構築プロジェクト「Project Loon」に関して、仏国立宇宙研究センター(CNES)と提携を結んだ。CNESが現地時間2014年12月12日に発表した。

 GoogleとCNESはリソースと研究の蓄積に向けて協力し、CNESは気球に関する技術的専門知識をGoogleに提供する。

 Googleが2013年6月に発表したProject Loonは、高速インターネット接続の構築が困難な地域や遠隔地に廉価な手段を提供することを目指す(関連記事:Google、気球を使った新興国向け高速接続プロジェクト「Project Loon」を発表)。気球を18キロ~20キロメートル上空の成層圏に漂わせ、地上に電波を発信して、インターネット接続を可能にする。気球は風力と太陽光を動力として利用する。

 CNESは気球の飛行分析や次世代気球の開発の面でProject Loonを支援する。米メディアの報道(SlashGear)によると、GoogleはCNESの高々度気球によるオゾン層調査で協力する。CNESは世界で米航空宇宙局(NASA)に次ぐ大規模な成層圏気球調査を行っている。

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