写真◎Facebook Search
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 米Facebookが米MicrosoftとWeb検索に関する提携を解消したと、英Reutersが現地時間2014年12月12日に伝え、複数の海外メディア(米PCWorld英Registerなど)が続いて報じた。

 Reutersによると、Facebook上の検索機能でMicrosoftの検索エンジン「Bing」による検索結果が表示されなくなった。Bingの除外について、Reutersは両社の広報担当者から確認を得ているという。

 Microsoftは、Facebookの検索エンジン「Graph Search(グラフ検索)」に検索結果を提供していた。Graph Searchは2013年1月に限定的なベータテストを開始し、同年8月に米国英語モードの全ユーザーに公開した(関連記事:Facebook、すべての米国英語ユーザーが「Graph Search」を利用可能に)。「ニューヨークに住んでいる友達」「先月の友達の投稿」といったフレーズで検索を実行し、Facebook上の関連性の高いユーザー、写真、投稿内容、コメントなどを見つけられるほか、Bingによる検索結果のリンクも表示されていた。

 ReutersがBingの除外を確認したその週の初めには、Facebookは検索機能の強化を発表している。「Facebook Search」(写真)でキーワードによって、過去に共有された記事を手軽に検索できるようになる(関連記事:Facebook、キーワードによる過去記事検索を可能に、米国英語のみ)。

 Facebook広報担当者はReutersの取材に対し、「現在Facebook SearchにはWeb検索の結果は含まれていない。当社はユーザーがFacebook内で共有されたものを見つけやすくすることに焦点を当てている」と説明。「別の領域でMicrosoftとの素晴らしい関係を維持している」と答えた。

 米VentureBeatの報道によると、Microsoft広報担当者のコメントもほぼ同様だ。「Facebookは最近、検索体験を変更し、広範なWeb検索結果ではなく、人々がFacebook上で共有したことがある情報へのアクセスに重点を置いている。別の多くの領域でFacebookとの提携を継続する」と述べている。

 Microsoftは2007年に、2億4000万ドルをFacebookに出資し、一部株式を取得している(関連記事:MicrosoftがFacebookに2億4000万ドル出資へ,広告配信の提携を強化)。