米Forrester Researchは、2014年12月9日から11日までパリで開催された「LeWeb 2014」においてウエアラブル市場についての最新の調査結果を披露した。
ForresterのVice PresidentでありPrincipal AnalystのJ. P. Gownder氏は、「ウエアラブルの需要は、みなさんが考えているよりも高まっている」と切り出し、ウエアラブルの未来に差し迫っている「五つの真実」について順に解説した(写真1)。
まずは消費者の動向について、既に米国の10%、EUでは4%の人々が、何らかのアクティビティトラッカーやフィットネス用デバイスを使用しているという。また、ウエアラブルデバイスの購入に興味があると答えた人はそれぞれ45%、32%に上っているとした。
その背景には、スマートフォンの普及と使用頻度の増大を挙げる。米国で40%、欧州で21%の人が、スマートフォンをひっきりなしにポケットから取り出すことに疲れていると答えており、価格が適正ならGoogle Glassの購入を検討すると答えた人はそれぞれ43%、25%に上るという。
センサー付きデバイスを身体のどの部分に身に付けても良いと考えるかについては、信頼できるブランドの製品が、魅力的なサービスとともに提供されるものと仮定した上で、米国と欧州における調査結果を明らかにした(写真2)。
これによれば、リストバンドやスマートウォッチを装着する「手首」が最も高く、米国で42%、欧州で36%が受け入れるとの結果となった。他にも衣服の表面への装着は、それぞれ35%、23%と高い結果となっている。
一方で皮膚への彫り込みやコンタクトレンズ型デバイスの使用を考える人は3〜8%にとどまっている。それでも、「身体のあらゆる場所において、ウエアラブルの需要は伸びている」(Gownder氏)と傾向を分析する。